住宅用の防犯カメラは、設置している場所と録画用の機器の距離はたかがしてれていますが、これが工場などの事業所用のものになると、配線の長さが大変長くなってしまいます。配線が長いと、配線の管理についても問題が発生します。特に近年、ねずみが各種の配線を齧ってしまうという事例も増えている中、出来るだけ有線接続の物の数は減らしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そんな要望に応えられるのが、ワイヤレスタイプの防犯カメラです。
パソコンの無線LAMなどでもおなじみの無線技術ですが、これを用いれば、壁に穴を開けたり配線用のコードの固定金具を設置しなくても済む場所が増えていきます。配線長さが長いと、設置場所の変更なども大変なものですが、無線式ならカメラの位置を比較的簡単に変更することができます。
広い事業所でなくても、迂闊に穴を開けられない賃貸テナント用の監視カメラとしても、無線接続の恩恵を受けることができます。
しかし、一つ気をつけておきたいのが、無線式の監視カメラには電波の届く距離が機種によって異なるということです。電波の到達距離が短いタイプを広い敷地や延床面積の場所に設置しても運用できませんので、機種選定地の際はよく考えておきましょう。