近年物騒な世の中になってきており、毎日の様に様々なニュースが取り上げられています。「我が家はニュースで観かける様な事件とは無関係だ」と安心していませんか?ここ最近になり近所に粗大ゴミを放置していく不法投棄や、お庭の花壇を荒らされたり壁に落書きをされたりする被害が身近で起きています。いざその犯人を捕まえようとしても、ずっと見張っている訳にはいかないですし、犯人を特定するのも困難です。そんな時には防犯カメラが役に立ちます。防犯カメラは、商業施設やアミューズメント施設に設置する物だと思っていませんか?誰にでも利用する事が出来るのです。今回はご近所で防犯カメラを設置する際の手順をお話ししていきましょう。
まず始めに周辺地域で事故や犯罪や嫌がらせ等、不審に感じる事が起きていないか確認します。そして防犯上で「死角」となっている場所はないか、確認します。
2番目に設置場所と撮影範囲を考えます。例えば通学路や公園付近の道路、人気の少ないトンネルや地下道や子どもが利用する公園、駅付近の駐輪場や道路等が望ましいでしょう。防犯カメラを設置する上で気を付けたいのは、公道以外の場所に設置する事です。道路の占用許可は、原則として道路以外に設置する選択がない場合に許可する事になっている為、私有地や公的機関の管理地等を候補にしましょう。
3つ目に防犯カメラの管理責任者及び操作取扱者を決めましょう。防犯カメラの保守管理や画像データの情報が漏れるのを防ぐ為に管理責任者を決める必要があります。操作取扱者は通常、管理責任者が兼任する事が多いですが、必要に応じて捜査取扱者を別の人が行う事も出来ます。
4つ目は設置の目的や効果、撮影範囲、設置費用等の管理・運営の方法や計画を立てましょう。
5つ目は、近隣住民へ防犯カメラ設置計画の説明をしましょう。何故設置が必要なのか、画像データの取扱はどうするのか説明して、同意を得る必要があります。
6つ目は、設置場所の所有者の同意を取りましょう。道路へ設置工事を行う場合は、管轄する警察署の道路使用許可が必要なので、早めに相談する事が大切です。最後に、いよいよ設置した後は動作の確認をしましょう。画像を確認して範囲を調節してきます。更に「防犯カメラ作動中」の看板を付けて、防犯カメラが設置されている事を伝えます。
手順を考えて作業する事で、後から不備が見つかる事を防ぐ事が出来ます。この様な手順を踏まえて防犯カメラを設置するのが大変だと感じられた方は、防犯カメラを設置してくれる業者もいますので、相談してみましょう。